
バスケットボール日本代表のテーブス海選手が8月21日、高松市立太田中学校をサプライズ訪問し、バスケットボール部の生徒たちに直接指導を行った。
スポーツメーカー「アディダス」が展開する交流プロジェクト「夢の部活体験 supported by adidas」の一環。応募した同部キャプテンの平田倖己(こうき)さんが当選し、実現した。突然の登場に部員たちは驚きの様子を見せた。
テーブス選手はドリブル練習やシュート前のジャンプストップなど基礎的なメニューを一緒に行った。紅白戦にも参加し、プロならではのスピードや動きに歓声が上がった。練習後にはトークもあり、ミスからの切り替え方や中学生時代の思い出を語るなど、交流の時間は和やかに進んだ。
憧れの選手との対面に、平田さんは「直接話ができて本当にうれしかった。プレーを間近で見て身体能力の高さに驚いた。自分も同じポジションなので、教えてもらったことをこれからに生かしたい」と目を輝かせた。他の生徒からも「先日までアジア杯で活躍していた選手が来るなんて思わなかった。現れた時はどっきりかと思った」「最高の夏の思い出になった」と声が上がった。
テーブス選手は「『ポイントガードがおらず、オフェンスをどう組み立てるかが課題』と相談を受けたことからシュート前のジャンプストップを中心としたメニューを組み立てた。短い時間だったが、みんな真剣に取り組んでくれてうれしかった。自分も中学生の時にプロ選手と出会ったことが思い出になっている。今回の体験がみんなの思い出に残ってくれたら」と話す。