
RIZIN(ライジン)ファイターの久保優太選手と、弟で元RISEバンタム級チャンピオンの久保賢司選手が9月5日、香川県立武道館(高松市福岡町1)で子ども向け格闘技教室を開いた。
2人は全国各地で格闘技教室を開いており、香川での開催は今回が初めて。今年3月の「RIZIN.50」香川大会で優太選手が出場した際、県内から教室開催を望む声が多く寄せられたことがきっかけとなったという。
当日は小学生から中学生まで約40人が参加。構え方やシャドーボクシング、ストレートの打ち方を、体を動かしながら学んだほか、ミットを使ったキック練習や、希望者がミットを使って優太選手のキックを受ける体験もあった。練習後の質問コーナーでは、「ダウンを取るために大事なことは?」「試合の時に意識していることは?」などの質問が子どもたちから寄せられた。
参加者で硬式空手を習っているという高松市の中学3年生・池内琉晴さんは「動画で優太選手と賢司選手の姿を見てきたが、生で見ると迫力が違った。優太選手のキックも受けたが、鉄で殴られたみたいにすごい威力だった」と話していた。
練習を終え、「たくさんの子どもたちが集まってくれてうれしい。学んだことを試合や日々のトレーニングに生かしてもらえれば」と話した優太選手。「自分は格闘技に出合って夢を持ち、努力を続け、自分を信じられるようになった。子どもたちにも夢を持つきっかけをつくりたいと、全国で無料の教室を続けている。家庭の事情にかかわらず、全ての子どもたちに夢を持つ楽しさや挑戦する喜びを伝えていきたい」と意欲を見せる。