
積み立て投資についてゲームで学ぶ「つみたて体験ゲーム大会」が9月20日、サンメッセ香川(高松市林町)で開かれた。主催は一般社団法人「世界つみたて投資協会」(東京都中央区)。
カードを引く参加者 カードが示す内容によって資産価値が増減する
参加者は国内外の株式や国債などから銘柄を選び、毎ターン1万円を投資。投資を20年間(20ターン)繰り返して最終的な資産額を競った。価格はさいころやイベントカードで変動。小中学生を含む24人が参加し、電卓を手に自分の資産額や銘柄の値動きを熱心に確認する姿が見られた。
家族で参加したさぬき市の中学3年生・筑後俊治さんは「最初は『価格の下落=悪いこと』と思っていたが、下落時にはたくさん買えることや、購入した金融商品の口数が増えると上昇時の伸び代が大きいことに気づいた。積み立て投資は18歳から始められるので挑戦したい」と話す。
講師を務めた同協会代表理事の星野泰平さんは「バブル崩壊の経験もあって『投資はばくち』と捉える人が多いが、このゲームは資産運用の正しい知識を身に付けてもらうために開発した。今後も子ども向けセミナーや企業向けの出張開催を進めたい」と話す。「米国や英国では人口の50%が積み立て投資を行い、オーストラリアでは公的年金基金の積み立てが法律で義務付けられている。日本も若い世代を中心に投資人口が伸びているが、欧米と比べるとまだ低い」とも。