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歯ART美術館で個展「楽しく織る」 「風」と「波」がテーマの色鮮やかな織物を展示

会場に並ぶ松浦さんの作品

会場に並ぶ松浦さんの作品

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 歯ART美術館(高松市庵治町)で現在、機織り作家・松浦まきさんの個展「楽しく織る」が開催されている。

その時々で変わるダイナミックな展示

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 同館で松浦さんが個展を開くのは初めて 。高松市在住の松浦さんは 1999(平成11)年より毎年、県内の雑貨店やギャラリーで織展を開催。「さをり織り」の機織り作家として活動している。

 「さをり織り」とは、 約50年前に城みさをさんが創始した、規則正しく編むことで模様を作り出すという従来のスタイルにとらわれない自由な織り方を提唱する技法のこと。「さをり織り」は「差異を織る」という意味で、当時は「偏もの」と呼ばれた、独特なゆがみや模様が愛された。

 松浦さんの作品は、カラフルな色の鮮やかさに、ビニール紐やカセットテープといった異素材を織り込むのが特徴。デザインして創られる模様と違い、頭で考えずランダムに織ることによって、その不規則性が偶然面白い模様と、独特の色合いと質感を生み出している。                                  

 同展では、「風」と「波」をテーマにした色とりどりのストールやマフラー などの織物約100点を展示。織機も展示し、松浦さん在館中は「さをり織り」にチャレンジするワークショップ体験も可能。大人だけでなく、小学生以上の子どもも体験できる。

 同館スタッフの高橋さんは「どの作品も、来場したお客さまが『タイトル通り織る楽しさが伝わってくる』と言うように、自由で元気がもらえる作品ばかり。松浦さんが居ることが多い午後を狙って訪れてみては」と話す。

 開館時間は10時~17時。入館料は、大人=600円、65歳以上=300円、中学・高校生=200円、小学生以下無料。1月30日まで。

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