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香川大ブランドワイン、新酒解禁 低温発酵でまろやかな味わいに

「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」のボトルを持つさぬきワイナリー副工場長の松本朋弥さん

「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」のボトルを持つさぬきワイナリー副工場長の松本朋弥さん

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 香川大学が開発したブドウ「香大農R-1」を使った赤ワイン「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」が11月16日、発売される。

グラスに注がれる「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」 濃い色が特徴

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 さぬきワイナリー(さぬき市)が2006(平成18)年から香川大学と共同研究を行い、毎年製造している同ワイン。名前はフランス語で「芳(かぐわ)しき野性の乙女」を意味し、通常の赤ワインに比べて色が濃く、ポリフェノール含有量が2~3倍と高いのが特徴という。今回は4000本を販売する。

 11月14日のびん詰め作業には、「香大農R-1」の開発者で、香川大学農学部名誉教授の望岡亮介さんが立ち会った。「ほのかな甘味としっかりした渋みのバランスが良く、グラスにワインが残らないほどの粘度。出来が非常に良く、今年は当たり年」と太鼓判を押す。

 同ワイナリー副工場長の松本朋弥さんによると、今年は例年より低温でアルコール発酵させたという。「3年前に白ワインを10度で低温発酵させたところ好評で、それ以来取り入れている。『ソヴァジョーヌ・サヴルーズ』は例年25度ほどで発酵させるが、今年は20度まで下げた。辛口ながらまろやかで渋みの少ない味わいに仕上がった。温度管理は今後も実験を続けたい」と話す。

 「今年は一年を通じて雨が少なく病気も少なかったため、質の良い原料ブドウが確保できた」とも。「近年は同ワイナリーで製造する他のワインやブドウジュースにも『香大農R-1』を使っているため、『ソヴァジョーヌ・サヴルーズ』の製造本数は減少傾向にあるが、今後も当社独自のワインとして全国に発信していきたい」と意欲を見せる。

 価格は、フルボトル=2,750円、ハーフボトル=1,606円。同ワイナリーショップのほか、香川大学キャンパス内の生協ショップや高松市内のスーパー・百貨店でも扱う。

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