体操競技男子元日本代表の内村航平さんを招いた体操教室「かがわドリームスポーツ教室」が12月6日、高松市総合体育館(高松市福岡町)で開かれた。
イベントには県内の小学生80人が参加。教室では鉄棒やマット運動、跳び箱などの基礎を指導した。側転の際の顔の向きなどについて、内村さんが子どもたち一人一人に直接アドバイスする場面もあった。指導後のトークでは「香川で讃岐うどんを食べたことが、好きではなかったうどんを多く食べるようになったきっかけ」とエピソードを披露。体操の魅力については「体操は自分の身一つで回転し、世界を上下逆に見ることができるところが面白い。技が無数にあり、終わりがないところもいい」と話した。
トーク後にはマット運動や鉄棒の技も披露。マット運動で16回連続のバク宙を決めた後、鉄棒演技では宙返りやひねり技を披露し、着地が決まると大きな歓声が上がった。
イベントを終えた内村さんは「今回の教室が『体操=難しい』というイメージを払拭し、体操に興味を持つきっかけになれば。自分が体操に限らず一流を目指したいと思ってもらえる存在になれたら」と話す。「香川県の子どもたちは素直で、動作に対するアドバイスの飲み込みが早い。質問してくれる積極性がある一方、こちらから話しかけると照れくさそうにするシャイな面もあった」とも。
参加した小学6年の増田朝治君は「逆上がりの足の踏み込みについてアドバイスを受けた。教わった通りに踏み込むと体が軽く感じて逆上がりがしやすかった。日本拳法を習っていて体操はしていないが、体の柔軟性が大事なことは共通している。教わったストレッチをこれから取り入れていきたい」と話していた。