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高松高校で年末恒例の「第九」演奏会 生徒・市民ら340人が「歓喜の歌」

「第九」演奏フィナーレの瞬間

「第九」演奏フィナーレの瞬間

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 香川県立高松高校で12月11日、「高高(たかこう)ハートフルコンサート」が開かれた。

らせん階段や渡り廊下にも大勢の観覧者が集まった

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 同校が春の体育祭、秋の文化祭と並ぶ学校行事として毎年この時期に行う「高高芸術祭」の一環で、生徒の芸術活動の成果を発表する場として開催している。同コンサートのメインとなる「第九・歓喜の歌」の演奏発表会は、1988(昭和63)年から続く年末の恒例行事となっている。

 演奏会は、音楽部による混声合唱や、オーケストラ部・吹奏楽委員会などによる演奏で幕を開けた。幕あいには、書道部員によるパフォーマンスや、生徒2人による吟詠も披露された 。

 第2部では、「高高第九管弦楽団」と「高高第九合唱団」がベートーベン「交響曲第九番ニ短調」第4楽章を演奏した。管弦楽団は、オーケストラ部36人、吹奏楽委員会39人、同校卒業生を中心とした賛助出演者16人で編成。合唱団は、1年の音楽選択者119人、音楽部員10人、職員10人、一般参加者99人で構成された。演奏者は総勢339人に上り、昨年の274人を上回る規模となった 。

 指揮者を務めた同校教諭の山田英司さんが観客のいるオープン廊下側へタクトを向けると、会場全体で「歓喜の歌」の大合唱が響き、年の瀬のキャンパスを包んだ。

 同校卒業生で合唱団に参加した高橋久美さんは「100周年の時から30年以上参加している。今回はソリストの生徒が頑張ってくれて、とても良い合唱になった。来年以降も参加したい」と話していた。

 ソプラノパートでソリストとして出演した2年の杉原友さんは「直前まで体調を崩していて、きょう復帰したばかりだったが歌い切ることができた。これまで練習してきたことを最高の形で発揮することだけを考えて歌った。歌い切れたことや、来場者から『良かった』と声をかけてもらえたことが、私にとっての『歓喜』」と笑顔を見せた。

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