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「若いんだから立って」難病経験糧に 高松の女性が不調伝えるカード

「配慮カード」を開発した久保みどりさん

「配慮カード」を開発した久保みどりさん

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 高松市在住の久保みどりさんが2月21日、外見からは分かりにくい体調不良や障害を周囲に伝えるための「配慮カード」の販売を始めた。

「フォルトゥナマルシェ」会場に並んだ「配慮カード」

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 カードは、名刺サイズのカードタイプと、ノートや持ち物に貼れるシールタイプの2種類。聴覚障害や発達特性、外見では分かりにくい体調不良などがあることをイラストと文字で伝える構成とした。「受け取る側も圧迫感を感じないよう、優しく柔らかなトーンで仕上げた」と久保さんは話す。

 これまでも子ども向けの視覚学習教材などを開発してきた久保さん。「配慮カード」開発のきっかけは、自身の経験にあるという。久保さんは昨年7月、夕方になると体がだるくて動かなくなるなどの原因不明の体調不良に悩んでいた。検査の末、自己免疫性肝炎と原発性胆汁性胆管炎のオーバーラップ症候群という難病と診断された。

 診断後、体調不良の際に病院の座席に座っていたところ、周囲から「混雑しているのに、若いんだから立ちなさい」と注意を受けたこともあったという。当時はヘルプマークを所持しておらず、マーク自体の認知度にも課題を感じていた。「言葉で伝えられないほどつらいとき、自分の思いを代弁してくれるツールがほしい」と考えたが、理想に合うものが見つからず、自ら作ることを決意した。

 同カードは2月21日、高松シンボルタワー(高松市サンポート)市民ギャラリーで開催されたイベント「フォルトゥナマルシェ」で披露され、現在はインターネットでの販売も行っている。

 久保さんは「目指すのは『困っている人を減らす環境づくり』。難病を経験したことで、困り事は本人の努力不足ではなく、伝わり方や環境の問題であることも少なくないと改めて感じた。環境が少し変わることで『できる』が大きく広がると考えている。小さなカードだが、これがあることで救われる人がいれば」と期待を寄せる。

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