高松のキッチン付きレンタルスペース「THE CIRCLE」（高松市亀井町）で3月5日、スリランカに向けたイベントが行われる。

スリランカ料理「ライス・アンド・カレー」

　イベントを主催するウェジシン大地さんはスリランカと日本のハーフ。6年前、大学の長期休暇中スリランカを訪れた際に参加したボランティアがチャリティーイベントを開くきっかけになったという。「食事支援のボランティアとして老人ホームと小学校を訪れた。当時はスリランカの公用語・シンハラ語や英語も満足に話せず、『何もできなかった』と無力感を感じた。その時から何かスリランカの人々の力になれるようなことをしたいと思うようになった」と振り返る。

　1983年から26年にわたり内戦があったスリランカ。ウェジシンさんが訪れたときも栄養状態は悪く、訪れた小学校も文房具が満足に行き届いていない状態だったという。

　「何もできなかったにもかかわらず、現地の人にひざまずいて感謝されたことにますます申し訳なさを感じ、その時からいつかこの場所に恩返しをしたいと思ってきた。30歳になるまでに実現したいと思っていたイベントだったが、コーチや仲間との出会いによって今年1月から話が進み、今回開くことができた。自分の中で今回のイベントは『第0回』、規模も拡大させて全国各地でイベントを開きたい」と意気込む。

　当日は、レンズ豆カレーやイエローライス、チキンカレーなど、カレーを中心としたスリランカ料理を振る舞うほか、将来カフェを開くことを目標にするメンバーによるドリンクメニューの提供や、手芸を趣味とするメンバーによる羊毛フェルトの販売、トークイベントなども行う。

　料理やドリンクメニューの売り上げで、コロナ禍が落ち着いたらスリランカへ渡り、かつてボランティアで訪れた老人施設や小学校に食事や文房具の支援を行いたいとウェジシンさんは話す。

　開催時間は12時～14時。料理の代金は1,200円で、テークアウトも可能。料理は予約が必要。