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高松・塩江美術館で企画展「画家 松山真理 繋がる」 思いや感情を作品に

会場の様子

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 高松市塩江美術館(高松市塩江町安原)で現在、企画展「画家 松山真理 繋(つな)がる」が開催されている。

鮮やかな色彩と木材を組み合わせた作品

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 松山さんは高松出身で、香川在住のアーティスト。約2年の歳月をかけ64枚の花の絵を描いた七寳山寳林寺蓮城密院(三豊市)の本堂天井画やチェンバロの装飾画など、自然のエネルギーや生命力、自己との対話をテーマに創作活動を行う。絵画や彫刻のほか、近年は音楽の生演奏に合わせて即興で絵を描くライブペイントパフォーマンスなど幅広い表現活動を行う。

 同展について、松山さんは「出展作品は主にライブペインティングで描いた作品と、それぞれにテーマを持って描いた作品との2つに分かれている。ライブペインティングで作った作品は音楽に誘発され、感情が大きく揺さぶられたリアルな感情をダイレクトに表現している。このエネルギーを絵を通して感じてほしい」と呼びかける。

 テーマを持って描いた作品については、「自分が生きていてその時々で感じたことを絵で表現している。自然界のエネルギーと自己との対話をテーマにした。作品を通して見てくれた方々に、光と愛情を届けたいという思いで描いている」と話す。

 同展のタイトルにもなっている「繋がる」は、制作活動のテーマにしている言葉。「絵を描く際に自分自身と『つながる』とともに、絵を描くことを通して他者と『つながる』と、2つの意味がある。自分としっかりつながり、自分の感じたことを思うままに表現することは、『今、生きている』という実感と喜びにあふれている。鑑賞者が絵の前に立ち、絵と『つながる=共鳴する』ことで、自分の弱い部分、激しい部分、温かい部分などを知り、人間としての一人の自分を慈しみいとおしむ時間となってほしい。絵を通して他者の可能性を引き出したい」と意気込む。

 7月9日13時30分から圭帆さんのギターと唄、國井類さんのサックス演奏とのライブペインティング、8月13日14時から松山さん自身が作品説明を行う。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は開館、翌日休館)。観覧料は一般300円ほか。8月28日まで。

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