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高松のアートギャラリー「MOTIF」で山田愛さん個展 瀬戸芸出展経験も

会場の様子

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 高松のアートギャラリー「MOTIF(モチーフ)」(高松市塩上町)で現在、山田愛さんの個展「ひとつに還(かえ)れたなら」が開催されている。

山田愛さん

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 山田さんは京都出身の芸術家。享保年間創業の社寺建築石材店に生まれ育ち、ドローイングや石材などを用いたインスタレーション(空間作品)を制作する。今回の展示ではメインとなる和紙を使った空間作品1点と平面の過去作品11点を展示する。

 2019年、瀬戸内国際芸術祭で空間作品「内在するモノたちへ、」を出品。同作品は、香川県高見島の古民家の内部に墨で描いた大きな壁画3面と、島の海岸の砂利を使った塔がそびえ立つ空間を出現させた大がかりなもの。山田さんは「制作当時、地元の協力を得たことが今回の個展にもつながっている。『香川・四国に作品を届けたい』という思いで今回の展示を企画した」と言う。

 新作のテーマについては、「潜在的な感覚を頼りに、自分たちが形を持ち、それぞれになる以前の景色を表現している。目の前の世界では、個人間での小さな争いから国や思想・宗教などの対立による大きな争いまでが絶え間なく日々繰り返されている。そんな混沌とした時代だからこそ、『刹那(せつな)的な感情の波にとらわれずに、一人一人が誰もいない深海の宇宙へ目を向ける心を持てたならば』という思いを込めて半年を費やし完成させた」と説明。同展について、「作品の観賞とともに、見る人それぞれが自身の心を内観する機会となれば」と期待を込める。

 開館時間は11時~18時。会期中は無休。観覧料は500円(15歳以下無料)。8月14日まで。

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