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庵治石で千年先まで残るラブレター プロモーション動画制作へ、出演者募集

庵治石に加工を施す様子

庵治石に加工を施す様子

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 ブランディングやプロデュース事業を手掛ける「人生は上々だ」(高松市牟礼町)が現在、高松市東部の庵治町・牟礼町原産の花崗岩「庵治石(あじいし)」のプロモーション動画制作に取り組んでいる。

「庵治石ミレニアムラブレター」のイメージイラスト

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 庵治石は、平安時代から石灯籠や墓石に利用され、「銘石」として知られている。きめが細かく「斑(ふ)」と呼ばれる美しい模様が特徴。

 動画のタイトルは「庵治石ミレニアムラブレター」。同作では、讃岐石材加工協同組合「石栄会」に所属するアーティスト石工集団「たぶん、加工。」が庵治石で千年先まで残るラブレターを作る。

  「人生は上々だ」社長で同プロジェクトを発案した村上モリローさんは「庵治石は高松のみならず、世界に誇れる日本の銘石。美しさと丈夫さ、技術次第で広いデザインに利用できることから石碑や墓石などに利用されてきた」と話す。「しかし墓離れが進み、生産量や技術者の数は年々減少傾向にある。庵治石が高価で加工技術習得が難しいことなども大きな理由。世界に誇れる庵治石と加工技術を後世に継承するため、『人間が誰かを思う』という最も純粋で大切な気持ちを残すことに利用できないかと考えた」と発案理由を明かす。

 同社は現在、動画の出演者を募集している。「会いたい人に気軽に会えないコロナ禍の今、自分の気持ちを伝えること、残すことの難しさを実感した人は少なくない。こうした背景もあり『気持ちと存在を千年先も形として残せる』ものを作りたいと今回のプロジェクトに至った」とも。そのため「愛情」「友情」「未来の子どもたち」の中からテーマを一つ選んで「届けたい思いとエピソード」を添えることをエントリー条件としている。

 出演者には、実際に庵治石で作ったミレニアムラブレターを進呈。選ばれた出演者と共にデザインやサイズを練り、「世界に一つだけ」の庵治石ミレニアムラブレターを作り、相手へ届けるまでのプロセスをプロの動画クリエーターが撮影から編集までを手掛ける。

 1次審査募集締め切りは10月8日17時。

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