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電気使わない防災をキャッチコピーで 高松の防災センターでPRセミナー

「ローテク防災」をテーマにキャッチコピーを考え、即興でポスターデザインを行ったセミナーの様子

「ローテク防災」をテーマにキャッチコピーを考え、即興でポスターデザインを行ったセミナーの様子

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 ワークショップ型セミナーイベント「Rethink Creator Project(リシンク・クリエーター・プロジェクト)」が5月25日、高松市民防災センター(高松市多肥下町)で開かれた。

新聞紙スリッパの折り方を実演する中村康人さん

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 「地元を誰かに任せない」をテーマに、それぞれの地域、文化、暮らしならではの魅力を地元の人が発見・発信していくことで持続可能な地方活性化の一助となることを目指す同セミナー。全国のクリエーターの育成や仕事のマッチングを手がける「クリエイターズマッチ」(東京都渋谷区)が主催する。2018(平成30)年の開始から6年目を迎えた同セミナー。高松での開催は2019年10月、昨年9月に続き3回目。

 講師に地元で活動するクリエーターとして、コピーライター・大鹿一也さんとデザイナー・磯田浩見さんを招き、「視点を変えて考える」コツを紹介。その後、新聞紙やペットボトルなどを使った、電気を使わない「ローテク防災グッズ」を題材にグループでキャッチコピーを制作し、写真と組み合わせてポスター化した。キャッチコピーのほか、元瀬戸内海放送(KSB)アナウンサーの中村康人さんを講師に招き、新聞紙スリッパの折り方を実演するなどローテク防災術についてのセミナーも行った。

 講演を終え、磯田さんは「視点を変えることはデザインの上で常に心がけているが、改めて人に教えることを通して意識する機会を持てて良かった。このところ地震のニュースを耳にすることが増えているので、防災について見直すきっかけにもなった」と話す。

 大鹿さんは「防災という重いテーマではあるが、身の回りのもので作れるローテク防災グッズを題材にしたことで参加者にとっても親しみやすくなった。クリエーティブでは、プロかそうでないかは関係なく、切り口が大事。そのことを知ることができるいい機会になった」と総括した。

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