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プロテイン入りちくわ「筋肉ちくわ」 高松の練り物専門店・矢野商店が発売

「マッスルバー」を紹介する矢野耕資さん(右)と岩木博久さん(左)

「マッスルバー」を紹介する矢野耕資さん(右)と岩木博久さん(左)

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 高松の老舗練り物専門店「矢野商店」(高松市瀬戸内町)はこの秋から、「筋肉ちくわ マイティ・マッスルバー」の販売を開始した。

手軽に摂取できるバータイプのプロテインフードとして「ちくわ」の形状に着目

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 同商品は、北海道産スケソウダラなどのタンパク質を含む魚のすり身に南米原産のつる性植物の実を合わせ、動物性と植物性両方のプロテインを配合。つなぎにデンプンを使わないことで低糖質にも配慮し、ミネラルも摂取できる。さらにオメガ3系オイル(必須脂肪酸)も配合して練り上げた同商品には、1本(約65グラム)に16グラムのタンパク質が含まれている。

 同店店主の矢野耕資さんは「味は従来のちくわよりも水分が少ない食感だが、かむほどに魚のうま味が口の中に広がる。個包装のスティックタイプのため持ち運びも保存もしやすく、開封後すぐに食べられて手間取らない」と話す。

 高松市中央卸売市場内にある同店は1968(昭和43)年創業。白身魚を石うすでひくすり身やちくわは添加物を極力使わず、創業以来の変わらぬ製法を守り続けてきた。しかしコロナ禍で売り上げが8割近く減少する中、栄養指導などを行う会社を営む管理栄養士の岩木博久さんの呼び掛けに応える形で昨夏から共同で開発を始めた。クラウドファンディングでは、わずか2週間で総予約販売数1500本、30万円の目標を達成した。

 「筋肉マニア」を自称する岩木さんは「すり身に植物性タンパク質を練り込むのは、ほとんど類を見ない試みであったことと、スケソウダラの持つ食感とプロテイン粉末を合わせて食品にすることに苦労した」と話す。矢野さんは「ちくわの新しい可能性に気付けた。筋トレ愛好家から健康志向の高齢者まで、幅広い世代に愛されてほしい」と期待を込める。

 価格は10本セット2,600円から。オンラインショップで扱う。

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