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高松で親子向けコンサート「音楽、舞踊、朗読、美術による『動物讃歌』」

ジャンルや世代を超えた芸術家たちが集結して作り上げた「音楽、舞踊、朗読、美術による『動物讃歌』」

ジャンルや世代を超えた芸術家たちが集結して作り上げた「音楽、舞踊、朗読、美術による『動物讃歌』」

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 高松のレグザムホール(高松市玉藻町)小ホールで11月23日、「かがわ文化芸術祭2021」主催公演「舞台芸術公演 音楽、舞踊、朗読、美術による『動物讃歌』」が上演された。

「『あつまれどうぶつの森』の音楽」を演奏する高松コンテンポラリーソロイスツ

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 同公演は、没後100年を迎えるフランスの作曲家カミーユ・サン=サーンスによる組曲「動物の謝肉祭」を中心に、動物をテーマにした楽曲を集めて、県内のさまざまなジャンルのアーティストら約70人が集まって作り上げた舞台芸術。

 中高生ピアニストらによるピアノ独奏と、20世紀以降の音楽作品の演奏を目的として2008(平成20)年に結成されたアンサンブル「高松コンテンポラリーソロイスツ」の演奏に加え、詩人・谷川俊太郎さんの詩集「動物たちのカーニバル」の生朗読、バレエ団のダンスとパフォーマンスカンパニーリトルウィングによる舞台パフォーマンス、讃岐獅子舞保存会による獅子舞を組み合わせ、「子どもから大人まで楽しむことができる舞台にした」という。

 開会に当たり、かがわ文化芸術祭実行委員会の橋本一仁委員長は「今年で63年目になる文化芸術祭の中でも、かなり雰囲気の違う舞台。今回のプログラムでは世代・ジャンルを超え、プロアマも関係なく、一つのものを作り上げた。公演を通して新たな発見をしてもらえたら」とあいさつ。「文化芸術祭では今年の12月31日まで、たくさんの方に楽しんでいただけるよう、さまざまな企画を用意している。本公演終了後も引き続き楽しんでほしい」とも。

 プログラムはオープニングの「『あつまれどうぶつの森』の音楽」でスタート。「ピアノ独奏による『さまざまな虫の世界』~昆虫を題材にしたピアノ曲を中高生の演奏で~」、「ストラビンスキー/「きつね」(ロシアの民話に基づく音楽劇/讃岐弁を交えた新訳日本語上演)」と続き、最後に谷川俊太郎さんの詩集を家族が代わる代わる読み上げる朗読劇の合間に「サン=サーンス/組曲『動物の謝肉祭』」を順番に演奏し終了した。

 観覧を終えた来場者の一人、熊沢陽子さんは「娘がバイオリンで参加しており、ピアノを演奏する中高生もコンテスト受賞者が多いので演奏が聴けるのを楽しみに訪れた。クラシックコンサートにはよく足を運ぶが、今回はお子さんの出演者が多く、それを見に来た親子連れの方も多かったので雰囲気がだいぶ違う。コロナ禍が落ち着けば、こうした公演を見る機会が戻ってくるだろうと今から楽しみにしている」と話す。

 「かがわ文化芸術祭2021」では以降12月も引き続き、ワークショップ、ファッションショー、コンサート、ミュージカル劇、ダンス、絵画展と多彩なアートイベントを予定している。

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