
Taichi(たいち)さんとShota(しょうた)さんの双子による個展「ふたご展~ぼくたちのいろ~」が現在、高松のインテリアショールーム「グリュック」(高松市香西本町)で開かれている。
自閉スペクトラム症を持つ17歳の双子、TaichiさんとShotaさん。2人とも2、3歳の頃から絵を描いてきたが個展の開催は初めて。会場では動物をカラフルに描いた50点以上の作品を展示販売する。Tシャツやトートバッグ、缶バッジなども販売し、収益の一部は東かがわ市の「しろとり動物園」正面の看板制作費に充てる。週末には2人も在廊し、制作活動を行う。絵の中にはキャンバスを縦で2等分し2人で絵を描く合作も用意する。
個展を開くきっかけになったのは2月に同所で開かれた芸術家・安宅レオさんの作品展。双子の母親は「あまり作品展などに2人を連れていくことはなかったが、SNSで展示のことを知り『2人を連れて行こう』という気になった。展示では自由に絵を描くコーナーがあり、2人が絵を描いていたところ安宅さんやグリュックの山川勉社長の目に止まり、個展の話が進んだ」と振り返る。
山川さんは「2人の絵の色合いや動物たちの表情を見ていると自然と物語が想像される。2人が描いているところを見ると、絵が本当に好きなことが分かるとともに、2人の頭の中にはすでに完成図があってそれに向かって描いているのが感じられて見入ってしまう。2人の絵にはさまざまな動物が描かれている。自分の好きな動物を見つけてほしい」と話す。
開催時間は10時~16時(土曜・日曜は17時まで)。入場無料。5月31日まで。