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高松で七夕の追悼イベント 震災犠牲者しのび線香花火灯す

「7.7」の形に置かれた照明の前で火花を散らす線香花火

「7.7」の形に置かれた照明の前で火花を散らす線香花火

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 震災の犠牲者をしのぶ「100万人の線香花火ナイト」が7月7日、出雲大社高松分祠(高松市室新町)で行われた。

19時30分の時報とともにもくとうをささげる参加者

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  2011(平成23)年の七夕から盛岡市を中心に有志によって全国各地で開かれている同イベント。「集まった線香花火の光が天の川のように空を照らすように」と年に3回、七夕の7月7日とお盆の時期で震災の月命日となる8月11日、震災発生日の3月11日、線香花火に火をともす。香川ではNPO法人「東北ボランティア有志の会香川」が主導する。

 イベントはネット配信で東京や大阪、岩手、宇和島など全国各地と中継をつないで行った。参加者らは19時30分の時報を合図に黙とうをささげた後、「7.7」の形に置いた明かりの前で線香花火に火をともした。会では香川県を拠点に「星のソムリエ」として活動する松野俊博さんによる天体観測も行った。

 会を終えて「東北ボランティア有志の会香川」代表の藤井節子さんは「最近、ネットを中心に7月に大災害が起きるのではといううわさが流れていたが災害はいつ起きてもおかしくない。この会が災害について見つめ直す機会になれば。東日本大震災も起きてから10年以上がたち、『もう終わった』とする見方もあるが、被災地の復興は道半ばだと知らせていきたい」と話す。

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