
災害時の支援や災害に対応できる人材を育成するNPO団体「四国災害ボランティアネットワーク」が7月8日、高松・瓦町FLAG(高松市常磐町1)で大西秀人高松市長との座談会「まちかどトーク」を開いた。
「四国災害ボランティアネットワーク」のメンバーは会社員や寺院の副住職、看護師などさまざま
会には代表の藤井節子さんをはじめとする同団体メンバー12人が参加。東北や能登半島を訪れて撮影した動画や写真を使って被災地の状況やボランティアの活動内容を紹介したほか、被災地のトイレ問題を挙げ、高松市でのトイレカーの導入を求めた。ボランティアから市長に質問する時間も設け、災害時の市の対策や連携している行政について聞く場面もあった。
大西市長は「防災対策は国、県、市と落とし込んで情報を周知していく。市として可能な限りのことはしていくがそれでも個別の対応はなかなか難しいので、いざという事態の時の災害ボランティアの働きは非常にありがたい。市民や行政、ボランティア間で日頃から情報共有していくことも大事。香川・高松は災害リスクが少ないと言われており、『災害は実際に起きるまで分からない』と考える人も多い。ボランティアの方々が現地の情報を紹介することで災害についての啓発にもつながるので一層連携を深めて災害に備えたい」と話す。
藤井さんは「災害ボランティアネットワークのことを市長に知ってもらいたくて今回話し合いの場を設けた。災害の時に初めましてではなく、日頃から小まめに情報共有や顔合わせを行い『今回はよろしくお願いします』と言えるような関係を築きたい。南海トラフ地震が起きる時は香川県が四国における災害支援のハブになると考えているので、香川県のボランティアの育成も進めていければ」と話す。