
がん患者やその家族を支援するイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパンかがわ高松」が9月13日・14日、サンポート高松(高松市サンポート)で開かれた。
イルミネーションの中心に置かれたモニュメント 誰もいないテーブルはここに来られなかったがん患者、赤いバラは家族の愛やがんに向き合う患者の強さを表す
「リレー・フォー・ライフ」は1985年、米国の医師が「がん患者は24時間がんと向き合っている」と訴え、支援の象徴として24時間トラックを走り続けたことをきっかけに始まった。現在は世界32カ国、約4500カ所で開催されている。高松では2016(平成28)年に始まり、今回で8回目となる。
初日の14時、リレーウオーキングがスタート。高松シンボルタワー北側の多目的広場を舞台に、がん経験者「がんサバイバー」や支援者のほか、香川を拠点に活動するバレーボールチーム「グリンシャーモ香川」の選手らが参加し、交代しながら夜通し歩き続けた。
シンボルタワー下の「デックスガレリア」では音楽ステージも行われ、県内のアーティストやバンドが出演。イルミネーション「ルミナリエ」の点灯式では、香川県を拠点に活動する声楽家の岸上美保さんと七條功さんが登壇し、2人が手がけたテーマソング「ひだまり」を披露した。
実行委員会の十川美加さんは「がん経験者や家族、遺族、支援者をたたえ、地域全体でがんと向き合う取り組み。開始当初から参加してくれている人や、このイベントのために治療を頑張っている当事者もいる。これからも仲間を増やし、がんについて知るきっかけにしていきたい」と話した。