「じんけんフェスタ2025」が12月6日、高松丸亀町レッツホールと丸亀町壱番街前ドーム広場(以上、高松市丸亀町)で開催された。
世界人権宣言が採択された12月10日の「人権デー」に合わせた人権週間(12月4日~10日)の取り組みとして2012(平成24)年に始まり、24回目を迎えた同フェスタ。人権を自分事として捉え、身近な問題として考えてもらうことを目的としている。
障害者が作った焼き菓子やパン、雑貨などを販売するマルシェのほか、LGBTQ+など性の多様性をテーマにした映画を上映する「香川レインボー映画祭」を同時開催した。人権問題啓発のポスターの中から答えを見つけ出すクイズラリーも行った。
メイン会場のレッツホールでは、「TikTokクリエーター」でタレントの景井ひなさんによるトークショーが行われた。「ことばにはチカラがある。SNSでやさしさを伝えるには?」をテーマに、景井さんはSNS上での誹謗(ひぼう)中傷問題に触れながら、言葉の持つ影響力や優しさを伝えることの重要性を訴えた。
高校生とのトークセッションもあり、高校生たちがSNSで傷ついた体験を話した。SNSをする際に気を付けていることを聞かれた景井さんは「多くのフォロワーがいるので自分の言動をまねする人が出るかもしれないことにいつも気を付けている。動画中の言葉は誰も傷つかないようなものにして、時には自虐ネタを入れてネガティブな要素は笑いに変えるようにしている」と明かした。登壇した高校生からは「使い方に気を付けた方がいいのは知っているが、景井さんの話を聞いて投稿する時にもっと気を付けなければいけないポイントを知ることができた」などの声が上がった。
イベントを終えて景井さんは「話をした高校生たちがしっかりとしたネットリテラシーを持っていて感心した。SNSは正しい使い方をすれば楽しいもので、SNSがあったからこそできた出会いもある。このトークセッションがSNSの使い方を見直し、さらに良い使い方ができるきっかけになれば」と話す。