香川県発の「ネクストイノベーター」を目指す若者と、若手起業家や後継ぎが交流するイベント「サニピッチ2026」が3月29日、高松・e-とぴあかがわ(高松市サンポート)のBBスクエアで開催された。主催はメディアや教育事業を手がける「瀬戸内サニー」(鍛冶屋町)を中心とする香川アントレプレナーシップ推進チーム。
若者と大人が出会い、切磋琢磨(せっさたくま)し、挑戦するとともに、その挑戦をみんなで応援する地域コミュニティーを作ることをコンセプトに掲げた同イベント。昨年に続き2回目の開催となる。当日は、高校生や高専生、大学生をはじめ、起業家や地域の大人など香川県内外から約120人が参加した。
香川県教育委員会の淀谷圭三郎教育長によるオープニングメッセージで開幕し、続くトークセッションには、香川や愛媛、新潟の若手経営者が登壇。「起業家になる前のパッとしない時期や最初の試行錯誤、そして未来の話をしよう」をテーマにトークを展開し、参加者からの質疑応答では「失敗したときの考え方」などをテーマに、それぞれの経験を語り合った。
学生や若手起業家によるピッチ(プレゼンテーション)では、地元の起業家や経営者、瀬戸内サニーが主催する留学プログラムに参加する高校生らが登壇。自身の事業や活動について発表した。
ピッチ後には岡山・香川の学生や百十四銀行(亀井町)をはじめとする地元企業などが出展するブース型交流会を展開。活発に情報交換が行われ、ブースの前には多くの参加者が集まった。今回、大人の参加者には「ありがとうカード」と呼ばれるチップカードを用意し、印象に残った発表をした学生に手渡して支援できる仕組みも取り入れた。
瀬戸内サニーが主催する留学プログラム「サニー留学」2期生でピッチに登壇した山下航さんは「『旅』をテーマに活動している。この場所には挑戦する人たちが集まっているので、発表した自分の挑戦も受け入れてもらえるのが良かった」と振り返る。「来年は受験なのでしばらくは勉学を優先することになる。大学では旅をテーマに学び、自分の活動をさらに推し進められるような活動をしたい。イベントに参加してその思いが一層強くなった」とも。
瀬戸内サニー社長の大崎龍史さんは「挑戦者はしばしば孤独になる。孤独なチャレンジャーたちが集い、みんなで応援し合うイベントを作りたかった。地元企業も出展して学生と企業が交ざり合うようなイベントを作ることができた」と話す。「今回は香川県より岡山県からの学生の参加が多かった。香川で産業と教育が一体となるイベントを今年の秋に開けるよう企画している。偏差値にとらわれないような新たな教育を切り開いていきたい」とも。