香川を拠点に活動するグラフィックデザイナー・藤本誠さんの回顧展が現在、商業施設「北浜アリー」内のギャラリー「デザインラボラトリー蒼(あお)」(高松市北浜町)で開かれている。
高松市出身の藤本さん。東京芸術大学美術学部デザイン科を卒業後、倉敷紡績(大阪市)に入社し18年勤務した後に高松へUターン。地元企業のロゴや商品パッケージ、広告ポスターなどを幅広く手がけてきた。今年でデザインの道を歩み始めて60年の節目を迎える。
同展では、香川県内で放映される「レクザム」のテレビCMをはじめ、洋菓子店「ルーヴ」の商品「おんまい」など、藤本さんが手がけてきたデザインを紹介。作品だけでなく、企業への説明資料や企画書も展示する。
会期中、北浜アリー内にある姉妹店「kitahama blue stories(キタハマブルーストーリーズ)」では、讃岐弁をモチーフにしたかるたや香川の伝統的なおもちゃをデザインしたポストカードなど、藤本さんがデザインしたオリジナルグッズを販売している。
「この60年間は『常識との格闘』。クライアントの持つ既成概念を壊し、新たなものを作り出すことに取り組んできた」と話す藤本さん。「皆と同じものを作るのはクリエーティブな活動ではなく、概念をつくっているのと同じで何の変化も起こすことはできない。企業や商品をより良く見せるためにどんな言葉が必要か、どんなデザインにすれば分かりやすいかを考え続けてきた。今回企画展を開くに当たり、スタッフと話をする中でデザイン業を始めて60年の節目を迎えるという話が出て、これまでの活動を振り返る回顧展として開くことにした」と振り返る。
「コンセプト作りの資料や企画書などこれまで外部に見せることのなかった資料も展示している。これからデザインの道を目指す若い世代や高校生にもたくさん来てもらい、何かを感じてもらえれば」と来場を呼びかける。
営業時間は11時~16時30分。火曜・水曜定休。4月30日まで。