ヨンプラス(高松市亀井町)が運営する「メディアコート四国」が4月、「オルタナティブ・ファクトリー」として再出発した。
昨年9月にオープンした同施設。日中は記者やライターと企業の広報担当者との交流サロン「メディアコート四国」、夕方からはカフェバー「オルタナティブ」としても営業してきた。店内に企業の広報資料の閲覧コーナーを設けるなど、記者やライターらの情報収集や交流の場として主に利用されてきた。
今回の再スタートについて、橋口剛志社長は「目指すのは『コンテンツ制作工房』。そのため名前にも『ファクトリー』を入れた。メディアの方を中心とした交流サロンやカフェバーなど、さまざまなことを行ってきたが、ジャンルを問わずいろいろな方が発表できる場、何かを頑張っている人を応援できる場にしたいと思い、今回の再出発を決めた」と話す。
従来のメディアとの仲介業やカフェ業は残しつつ、メディアに向けたコンテンツの制作やブランディング、商品開発、ロゴデザインなども請け負う。
その他、コワーキングスペースとしてPCやコピー機などを貸し出すとともに、セミナー会場、Zoomを使ったワークショップ会場としても利用が可能。橋口さんがボードゲームのデザイナーでもあることから、世界各国のボードゲームをプレーすることもできる。施設の利用やドリンクの注文に使える月間パスの発行も検討しているという。
同社の井上学さんは「以前から広報について企業に相談を受けることが多かったが、『デザインやブランディングについて、どこに相談したらいいか分からない』という声も多く寄せられていた。これまではメディアの仲介として、情報の発信のサポートがメインだったが、これからは自分たちも企業やクリエーターと一緒になり、『コンテンツの発信元・制作元』になり、それらの問題の解決や企業の再発見の手伝いをしたい」と話す。
営業時間は11時~22時30分。土曜・日曜・祝日定休。