歯ART美術館(高松市庵治町)で現在、「スプレーアート 神秘の世界展」が開催されている。
同展は「TVチャンピオン極 第2回スプレーアート王 選手権」で優勝した、高松を拠点とするスプレーアーティストDaisukeさんの作品展。大小合わせて55点の作品を展示する。
Daisukeさんは「今回の展示は昨年末からの新作を集めた。自然・動物・人物等、スプレーアートならではの幻想性、神秘性を感じていただける作品を展示した」と話す。
Daisukeさんの息子は、独特の発声方法で注目を集める高松出身の若手声まね芸人「喉押さえマン」こと井口フミヤさん。展示作品の中には最近取り組み始めた肖像画数点も含まれており、中には井口さんを描いた作品もある。
「展示している作品は販売しており、売約が決まったものもある。展示作品が途切れないよう、随時作品を追加していく予定。訪れる期間によって会場の様子も少しずつ変わると思うので、2度、3度と来場して変化も楽しんでほしい。スプレーアートはシャッターや壁面に描かれる『グラフィティアート』を思い浮かべる方も多いが、キャンバスの大きさによっては5分で描けるものもある。宇宙や風景画など、芸術性が高い作品も多数発表されている。スプレーアートの魅力や可能性を少しでも多くの方に紹介し、興味を持つきっかけになれば」とも。
Daisukeさんがスプレーアートを始めたのは40歳手前から。「それまでは飲食の仕事をしていた。ある日、海外アーティストのパフォーマンスを見て、自分もやってみたいと思ったのが始めるきっかけ。半年後、SNSに投稿した作品が、とある作家の目にとまり個展開催を提案された。初の個展で手応えを感じ、スプレーアートを本格的にスタートさせた」と振り返る。
飯間昇館長は「ライブで短時間で仕上げるパフォーマンスがスプレーアートの大きな魅力といわれているが、この展覧会では、幻想的な風景をスプレー缶を使って描き出すDaisukeさんの世界をじっくり味わっていただき、アートの力で人を笑顔にできたら。見る人にやすらぎと笑顔をくれる魅力的な作品の数々を楽しんでもらいたい」と来館を呼びかける。
開館時間は10時~17時。入館料は、18歳以上=600円、学生=200円、65歳以上=300円、小学生以下無料。5月29日まで。