高松のブックカフェ・バー「珈琲(コーヒー)と本と音楽 半空(なかぞら)」(高松市瓦町1)が8月20日~9月12日の間、1日1組限定で「コーヒー教室」を開いている。
今年で創業19年目を迎えた同店。営業時間が13時~翌3時と、高松では珍しく深夜も開いている店として知られている。
コーヒー教室は10時から1時間半ほど。密を避けるため、定員は1回につき3人まで。内容は、ドリップでおいしく抽出する方法や豆の選び方、コーヒーをいれる道具などについて教える。希望者は一人ずつ、実際にドリップすることもできる。
2003(平成15)年に始めた「コーヒー教室」の参加者は、数百人になる。コーヒーはいれる人によって味が変わる奥深い飲み物であり、お湯の注ぎ方や温度、豆の選び方などで大きな違いが出るという。店内には小説や人文書を中心に1000冊以上の本が並び、ジャズやロックなどさまざまな曲が流れる。
2015(平成27)年から手作りの文学賞「半空文学賞」を主催するなど、独自の取り組みを続ける店主の岡田陽介さんは「酒類の提供ができなくなるなどの限られた条件の中で、コーヒーをより深く楽しんだり、新たにコーヒーに興味を持ってもらえたりすればと思い始めた。コロナ禍で楽しみが減った分、何か新しい楽しみを見つけようと参加してくれる人が多い。貸し切り開催で感染リスクを下げながら、一人一人のコーヒーの知識や経験に合わせた内容の講座ができている」と話す。
予約制のため9月1日時点ですでに満席だが、キャンセル待ち希望も受け付ける。参加費は1人2500円。コーヒー1杯に生チョコと、「半空」のコーヒー豆が付く。
9月12日までは、まん延防止等重点措置に基づき12時~20時の営業。