宗家くつわ堂(高松市兵庫町)が6月6日、新商品「瓦っ子」の販売を県内複数店舗で始めた。
同店は、高松にある1877(明治10)年創業の老舗和菓子店。讃岐名物の砂糖(白下糖)とうどんにも使われる小麦粉を使い、職人が一枚一枚鉄板で焼き上げる堅焼きの「瓦せんべい」で知られる。
今まで与島プラザ限定商品として販売していた同商品。今回、それに加えて県内複数店舗で販売することに。販売店拡大に当たりパッケージもリニューアルし、箱入りとした。商品名の由来は、瓦せんべいを食べやすくし、より多くの方に食べてほしいとの思いから付けたという。
売りは食感の軽さと食べやすさ。客から多く寄せられた「瓦せんべいの風味で、もっと軽い食感の製品を」との要望に応え、通常の瓦せんべいに比べて大きさや焼き方を変えた。
同社の瓦せんべいは鉄板で焼き上げるが、「瓦っ子」はオーブンで焼き上げることで「軽い食感」を実現。大きさもミニ瓦せんべいとし、「より食べやすく」した。黒ごまを振りかけることで「風味も加えた」という。
「瓦っ子」の販売拡大に伴い、昨年からの「瓦クランチ」の販売は終了した。
同社の田村照夫社長は「瓦せんべいの風味はそのままに、軽い食感の『瓦っ子』をぜひ味わってほしい」と呼びかける。
価格は1箱12枚入りで799円。総本舗、西店(郷東町)で販売するほか、オンラインショップでも扱う。販路は順次拡大する予定。