高松で10月8日・9日の2日間、「ジプシー・ジャズ」限定の音楽イベント「瀬戸内ジャンゴ・ストリート2022」が開かれる。
ジプシー・ジャズは「ジプシー・スイング」とも呼ばれ、1930年代にベルギーのギタリスト・ジャンゴ・ラインハルトがヨーロッパの移動型民族「ジプシー(ロマ)」の伝統音楽とスイング・ジャズを融合させて生み出した音楽。
2020年2月、「日本初のジプシー・ジャズを主体とした地域回遊型音楽フェス」として同イベントがスタート。今回が3回目となる。イベントには、香川をはじめ全国から11組が出演。1日目はことでん屋島駅に停留した貸し切り電車内で、2日目は屋島山上の5会場(桃太郎茶屋前展望台・獅子の霊巌展望台・屋島山上交流拠点施設「やしまーる」・扇誉亭 ギャラリーアコスタージュ・屋島ドライブウェイ)でステージを繰り広げる。
イベントを始めた経緯について、プロジェクト代表の三井トシオさんは「ジプシー・ジャズの演奏人口は非常に少なく、日本では500人もいないと思われる。県をまたいだ演奏者同士の交流は行われていたものの、演奏人口を増やさなければこの音楽は廃れてしまう。少しでも興味を持つ人が出てほしいと思ったのがきっかけ」と振り返る。
イベントについて、「目指すのは『ローカル×マイナーの文化創造』。歴史・文化・自然の豊かな瀬戸内(ローカル)を舞台に、ジプシー・ジャズという『未知の素晴らしい音楽』(マイナー)に触れる機会を設けることで交流を生み、地方文化の創造と地域発展に貢献したい。屋島を盛り上げたいと思い、屋島駅、屋島山上と、麓から山上への動線を作ることを狙った。ジプシー・ジャズはユニークで楽しい中に、もの悲しさも入った音楽。音楽を聴いて、楽しい時間を過ごしてもらえれば」と呼びかける。
両日共11時開演。観覧無料。