高松国分寺ホール(高松市国分寺町新名)で10月15日、イベント「幕末映画と現代殺陣(たて)~幕末太陽傳と瀬戸内殺陣の会~」が行われる。
幕末の日本を舞台にした1957(昭和32)年公開のコメディー映画「幕末太陽傳(でん)」を上映するとともに、香川県の殺陣愛好会「瀬戸内殺陣の会」によるワークショップを開く。
同会が設立されたのは2012(平成24)年5月。代表の加藤光昭さんは東京で役者をした後、香川に帰郷。帰郷後、県内で殺陣教室を探したがなかったことから自ら立ち上げた。今回のイベントは同ホールで殺陣の稽古をしていた加藤さんを見た奥條奈美子館長が「ぜひ多くの人に殺陣を見せてあげたい」と声をかけたのが始まりだという。
イベントについて、加藤さんは「これまでもイベントや映画への出演、子どもチャンバラ教室なども行ってきたが、映画と組み合わせたイベントは初めて。映画については奥條館長とも話し合い、アクション要素よりはストーリーも入りやすいものをと考え、コメディー色の強い映画を選んだ」と話す。
殺陣について「『殺陣によって、その人をかっこよく見せる』ことを一番に考えている。会員は小学生から50代の人までおり、芝居から入った人、コスプレーヤーとして活動している人、映画の殺陣に憧れて始めた人など、殺陣を始めた理由もさまざま。芝居の中では真剣に、それ以外は楽しくすることこそ『和』であると考え、活動のモットーにしている。このイベントが先祖から受け継いできた古いものを知るきっかけになれば」と期待を込める。
開演は、午前の部=10時、午後の部=13時30分。入場料は、大人=1,000円、中高生=500円、小学生以下無料。