香川県を中心に活動するキャラクター「妖怪うどん脳」(通称「うどん脳」)の劣化を直すため、運営元のオカピデザイン(高松市伏石町)によるクラウドファンディングプロジェクトの終了日が近づいている。
10月10日で誕生10周年を迎える「うどん脳」。昨年、ソニー生命保険が行った香川県民の好きなご当地ゆるキャラ調査で1位に選ばれた。しかし、行政が関与するキャラクターではないため、これまでの活動資金は全国のイベント会場やグッズ販売の売り上げに頼ってきた。
オカピデザインの岡谷敏明社長は「少しずつ活動資金も蓄えてきたが、コロナ禍の影響で厳しい状況。自分たちでできる範囲でキャラクターのメンテナンスを行ってきたが、イベント会場でボロボロになったボディーを笑われることもある」と肩を落とす。「資金も不足する中、毎年恒例のうどん脳主催イベントを成功させるため、『うどん脳エステ・肉体改造プロジェクト』を立ち上げた」と話す。
既に、プロジェクト開始当初の目標金額100万円を大きく上回り、290万円を超える支援が集まっている。これに加え、ファイナルチャレンジとして全国の支援者を訪問し感謝を伝える「ツル散歩」をかなえるため、目標金額を345万円として引き続き支援を募っている。
支援金の使い道は、うどん脳の修復・イベント資金のほか、ツル散歩で全国を旅する分身キャラ「うどん脳Fちゃん」制作費・交通費・宿泊費など。ツル散歩の様子は公式ホームページなどで報告する予定。
クラウドファンディングは、うどん脳誕生10周年に当たる10月10日で終了を予定する。既に集まった支援金でうどん脳の修復は始まっており、同日、シンボルタワー高松で開く「うどん脳万博」で「新うどん脳」をお披露目する予定。
うどん脳万博では、うどん脳コラボ商品販売、新テーマソング披露、香川県の中学生ギタリスト馬場美夕とうどん脳ステージなど予定している。マリタイムプラザとの共同企画として、有料で同店を利用した客にうどん脳の缶バッジを配布する。イベントは10時受け付け開始、16時終了予定。