男木(おぎ)島灯台キャンプ場の利用者を対象に島で取れた食材などを提供するサービスが5月9日、始まった。
灯台に備え付けのシャワーやバーベキュー設備、キャンプファイヤー設備などを無料で使うことができる同キャンプ場。島の北端にあり男木港から約2キロの距離があり荷物の運搬が不便なことや島にスーパーなど食材を購入できる店がないことなどが課題として指摘されてきた。
男木島観光協会と島で営業する「象と太陽社」の共同企画である今回のサービス。島のベーカリーカフェ「ダモンテ商会」や漁師たちとも協力し、島近海で取れた魚や島内で捕獲したイノシシ、島で栽培したハーブなどの食材を提供するほか、調理器具の準備・運搬、テント設置や火起こしの補助、片付けなどにも対応する。
今回のサービスについて、「象と太陽社」代表の山口憲太郎さんは「当キャンプ場は灯台のそばに泊まるという特別な体験ができる場所であり、集落とは切り離されたエリアなので、孤島でキャンプをしているような雰囲気を味わえる。これまではアウトドアに慣れた方でなければ利用するのが難しかったが、今回のサービスでハードルが低くなったと思う。瀬戸内の島々や朝焼けや夕焼けなどの自然の色、夕暮れ時から稼働する灯台の幻想的な明かりとともに他で味わえないキャンプ体験をしてもらえれば」と呼びかける。
料金は、2~3人用=2万4,750円~。人数の追加などにも対応する。ホームページより要事前申し込み。