香川県内の中学校3校の美術部員らによるワークショップが8月5日、高松市塩江美術館(高松市塩江町安原上)で開かれる。今回が初開催。
高松市が制定した8月第1土曜の「美術館の日」に合わせて開くワークショップ。長尾中学校、さぬき南中学校(以上、さぬき市)、香南中学校(香南町横井)の3校の美術部員たちが考案した、レジンを使ったチャーム作りやレザークラフト、一輪挿し作りなどの作品作りを行う。
ワークショップについて、同館職員の橋本武生さんは「以前は自分も中学校の美術教師として勤め、この3校の美術部顧問とも交流があり、『いつか一緒に学生たちによるワークショップを開きたい』と話し合っていた」と振り返る。2019年の瀬戸内国際芸術祭で学生たちによるワークショップを見たことも根底にあると言う。「普段物静かな学生が進んで来場者に声をかけたり、聴覚障がいのある方に筆談でコミュニケーションを取ろうとしたりするなど、芸術を学ぶだけでなく、自主的に行動する姿を見て教育的にも大きな意義があると感じた。コロナ禍でここ数年、校外活動ができなかったが、感染症対策も緩和された今、この取り組みで美術と社会とをつなげたい。この日は美術館も無料開放するので、普段美術館に行かない人も足を運んでもらえれば」と呼びかける。
開催時間は10時~15時。参加無料。