香川で企業を考える人や起業して間もない起業家と経営者が交流するイベント「まつりかまつり」が9月23日、高松の「JAM FACTORY」(高松市東植田町)で開かれた。
主催の松本祐璃さんは1995(平成7)年に起業し、26年間エステティックサロンを経営。昨年11月に会員制サロン「癒やし空間まつりか」(松島町2)を開き、起業を考えている人や起業間もない起業家と地元の経営者とが交流できる場を作ってきた。同店を開いた理由について松本さんは「エステティックサロンを経営する中で一番悩んだのは同業の先輩経営者や相談相手がいなかったこと。その経験も生かし、ドリンクなどを楽しみながら人と人をつなげる場所を作りたかった。今回のイベントもその思いは同じ。当店の1周年を記念するとともに、人と人とが交流できる祭りを作ろうと計画した」と話す。
地元経営者と起業家たちがそれぞれ20組以上集まり、輪になってあいさつから始まり、「自社の商品紹介」や「悩み事」などテーマに沿って話した。合間には地元飲食店による弁当やジェラートも振る舞われた。
香川大学の3年生でインターンシップ事業の創業を考える藤澤暉さんは「経営について想像していなかったことも聞けた。地元経営者とラフに話せる場があるのは良い。今日学んだことや生まれたつながりを生かしたい」と話す。
イベントを終え、松本さんは「多くの方が集まってくれてうれしい。今後も経営者と起業者を結び付ける活動をしたい」と意気込む。10月には県内の飲食店とコラボし、サロンの会員が店員となってカウンターに立つ交流イベントを予定する。