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高松市美術館で高松出身の芸術家・川島猛さん作品展 時代ごとの作品並ぶ

川島猛さん・順子さん夫妻

川島猛さん・順子さん夫妻

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 高松出身の現代美術家・川島猛さんの作品展が現在、高松市美術館(高松市紺屋町)で開かれている。

人体をモチーフに紋章のように描いた「レッド・アンド・ブラック」シリーズ

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 川島さんは1930(昭和5)年、高松に生まれ1963(昭和38)年、33歳で渡った米国・ニューヨークを拠点に53年間活動。活動の中で「レッド・アンド・ブラック」「ブルー・アンド・ホワイト」「ドリームランド」などその時々で感じたことや興味を引かれたことなどを作品に反映して制作してきた。渡米後も高松・丸亀町商店街のタイルアートや年1回行われる「高松国際ピアノコンクール」のポスターなど、香川県でも作品を制作・発表。2016(平成28)年に香川に戻りアトリエも兼ねたミュージアム「川島猛アートファクトリー」(亀水町)をオープンし、93歳の今も制作活動を続ける。

 同館が開館35周年を記念して企画したのが今回の作品展。川島さんの作品展を行うのは開館翌年の1989(昭和)年以来34年ぶり。1965(昭和40)年から2019年までの作品27点を展示するとともに、丸亀町商店街内の分館「ブランチギャラリー」(丸亀町)にも作品を展示する。

 開催初日には川島さん夫妻も来場した。妻の順子さんは「川島の作品はずっと『発展途上』。一つに固執することなく、さまざまな作品を作り続けるところが魅力の一つ。『アートファクトリー』という名前にも作品をまだまだ作り続けるという思いが込められている。作品を通し、エネルギーを感じてもらえれば」と話す。

 同館学芸員の毛利直子さんは「時代ごとの作品が展示され、川島さんの制作の変遷が感じられる展示になっている。川島さんの作品は街中で見かけることも多く、我々にとっても身近な物。ピアノコンクールのポスター制作への思いなども紹介しているので足を運んでもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は9時30分~17時(金曜・土曜は19時まで)。観覧料は、一般=200円、大学生=150円、65歳以上・高校生以下無料。11月12日まで。

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