高松の工芸を紹介する「工芸ウィーク」が現在、高松市の屋島山上交流拠点施設「やしまーる」(高松市屋島東町)とライフスタイルショップ「アジサーキュラーパーク」(庵治町)で開かれている。
やしまーるのメインホールでは讃岐のり染め工房「大川原染色本舗」(築地町)や漆芸作家・松本光太さん、福場友美子さんの作品を展示している。10月27日・28日の2日間、同施設で「やしま工芸茶会」を開催。参加者は庵治石で作られた石臼で抹茶をひき、讃岐漆芸やミャンマーで製造された漆の茶わんで菓子と抹茶を楽しんだ。
茶会を企画した「中條文化振興財団」の中條晴之さんは「11月は、その年に摘んだ茶葉の加工が終わり、新茶が出る『茶人の正月』とでも言うべき時期。当団体では盆を使った簡易的な茶道・盆点前の教室をワークショップ的に行ってきた。盆点前の要素に工芸ウィークの企画ということで庵治石を使い、讃岐漆芸の器を用いるなど香川県の工芸品を用いた内容にした」と話す。
やしまーるの中條亜希子館長は「高松の財産とでも言うべき伝統工芸を知ってもらうための場所として当施設を使っていただけるのは光栄なこと。次世代に高松の伝統をつなぐ活動を今後も続けていきたい」と話す。
開催時間は、やしまーる=9時~17時(金曜・土曜=9時~21時、火曜定休)、アジサーキュラーパーク=11時~17時。11月5日まで。