全国火災予防運動の広報活動が3月1日、高松・丸亀町商店街壱番街前ドーム広場(高松市丸亀町)で行われた。2023ミス・アース・ジャパン香川代表の安宅伽織(あたぎ・かおり)さんが一日消防署長を務めた。
3月1日~3月7日で全国で実施される「令和6年春季火災予防運動」の一環として高松市北消防署(宮脇町1)の下で行われた活動。安宅さんは高松市消防局公認マスコットキャラクター「けすにゃん」や高松市女性防火クラブ員と共に、市民に住宅用火災警報器の普及を啓発しようと、リーフレットの配布や通行人への呼びかけなどを行った。会場には同署に配備されているポンプ車や指令車などの消防車両4台が展示された。
昨年に続き、ミス・アース・ジャパン香川代表が一日署長を務めた春の火災予防活動。ミス・アース・ジャパン香川大会事務局を運営するエルネストジャパンの永原いさよ社長は「2022年に開催された同大会で香川県代表が全国大会4位に入賞、その年の『ミス・ファイヤー』に選ばれたことから昨年、一日署長として火災予防の啓発活動を行った。今年も打診したところ『ぜひ』と返事があり、行うことになった」と話す。
棒高跳びで現役の陸上選手としても活動。昨年6月に2023ミス・アース・ジャパン香川県代表として選出された安宅さんは「祖母から火の元には気をつけるよう昔から言い聞かされてきた。自分の身は自分で守る必要がある。火災報知器の設置もその一つ。棒高跳びをより多くの人に知ってもらうことを目指して活動しているが、火災予防も同様に多くの人に知ってもらいたい」と話す。
同消防署の石尾浩昭署長は「想定以上のペースで用意していたリーフレットがなくなり、驚くとともに街行く人にも興味を持ってもらえたと感じる。火災報知器は火災の早期発見に役立ちその後の初期消火や安全な避難などにもつながる重要な物だが、家庭への設置率で香川県は全国ワースト4位と普及が進んでいない。春先は火災も多い季節、周知につながれば」と期待を寄せる。