「かがわDX Lab」(高松市サンポート)が8月28日、電動キックボード「LUUP」のシェアリングサービスの提供を始めた。
2022年4月に設置された「かがわDX Lab」。香川県内18の自治体と香川県内外の42社の官民共創でデジタルを活用し地域課題の解決を目指す。今年の4月から6月にかけて同団体が行った「観光・移住促進及び地域の利便性向上を目的としたマイナンバーカード認証に基づく情報発信及び電動キックボードの実証」を基に、グループメンバーである「あなぶきハウジングサービス」(紺屋町)が導入、運営する。
2024年9月2日現在、サンポートエリアや高松市立中央公園(番町1)、丸亀町商店街付近エリアなど市内14カ所に貸し出しを行う「ポート」を設置し、63台が稼働している。
「かがわDX Lab」にとって初の創出サービスとなった今回の取り組み。香川県政策部デジタル戦略総室デジタル戦略課の浅野哲臣さんは「今後40カ所のポート設置や100~150台のキックボードの稼働を目標としている。電動キックボードが導入されることで、地域住民の利便性の向上や観光振興につながる。今後、サンポートエリアに徳島文理大学キャンパスやあなぶきアリーナが建設され交通量の増加も考えられる中、街中の駐車場に車を止めてからサンポートエリアまでキックボードで移動することで、周辺の混雑緩和や駐車場不足などの問題の解消にもつながる」と話す。
「民間事業者が持続的に自走してサービスを提供し続けられるようなビジネスモデルの構築に努めたい。今後も官民共創による活動を通じ、社会課題解決につながる新たなサービスの創出に取り組んでいく」とも。
専用の無料アプリで車両のQRコードを読み取ることで利用できる。基本料金50円に、利用時間1分ごとに15円が加算される。支払いはクレジットカードのみ。利用は16歳以上で、アプリ内の交通ルール確認テスト(11問)の連続満点合格と、年齢確認書類の提出(オンライン)が必要。
※内容の一部を修正しました。 9月3日13時18分追記