高松出身の写真家・二ノ宮博之さんによる「写画流(しゃがーる)展『瀬戸内海』」が現在、高松市のうどん店「郷屋敷」(牟礼町大町)で開かれている。
二ノ宮さんは2007(平成19)年、「讃岐ふるさと写真家」として瀬戸内海や栗林公園を中心に、香川県の風景や祭り、四国霊場などを題材に写真を撮り始め、2008(平成20)年、阿波和紙に写真を印刷する「写画流」を生み出した。昨年はフランス・パリで写真展を開くなど、写真や映像を通して香川県や瀬戸内の魅力を国内外に発信する。
高松藩旧与力・井上家の屋敷跡を生かし、国の登録有形文化財にも指定されている同店。今回の展示は、ブライダルサロンとして利用されている建物を会場に作品約50点を展示販売する。作品のほか、二ノ宮さんの写真をプリントした絵はがきや香川県産ヒノキの額装、NIPPURA(三木町)による写真を内封したアクリル板も販売する。土曜・日曜・祝日は二ノ宮さんが在廊する。
写真について二ノ宮さんは「うどんを食べに来た方にも写真を見てもらい、香川の魅力を知ってもらいたい。四国産の環境に優しいものを使って表現しようと、阿波和紙に加えて香川県産ヒノキを使った額も今回作った。香川県には美しい風景や芸術、30以上の伝統工芸品など世界に誇れるものがたくさんある。写真を通してその魅力を発信できれば」と意気込む。
開催時間は11時~16時。入場無料。9月30日まで。