香川在住の画家・山口一郎さんの作品展「respect」が9月13日、北浜アリー(高松市北浜町)のギャラリー「デザインラボラトリー蒼(あお)」で始まった。
静岡出身の山口さん。2011(平成23)年に香川に移住した。北浜アリーはカフェ「umie(ウミエ)」に絵の注文を受け、制作したことをきっかけに、コルクで作った「コルク人形」をはじめとする作品展示を各所で行うなど、長年にわたり関わりを持ってきた。
同ギャラリーでは、「TAKAMATSU MUSIC BLUE FES(タカマツミュージックブルーフェス)」や「高松フラストリート」などの香川のイベントのポスター、「暮らしの手帖(てちょう)」表紙絵など山口さんが手がけてきたデザインの原画やデザインしたプロダクトなど50点以上を展示するほか、山口さんが思い入れのあるレコードや漫画なども紹介する。同展に合わせ、同ギャラリーを運営するデザイン会社「D.N.A.」の柳沢高文社長が撮影した写真を絵にした作品も並ぶ。
会期中、同社が経営するショップ「kitahama blue stories(キタハマブルーストーリーズ)」やカフェ「さろんぶるー」でも関連企画を行う。キタハマブルーストーリーズでは、山口さんがデザインを手がけた商品のほか、出身地である浜松市の工芸品「遠州織物」を使ったバッグなどのコラボグッズも販売する。さろんぶるーでは、高松のクラフトビール醸造所「しろすずめ」のビール2種(各850円)や、ビールに山口さんの好物であるたまねぎスライスと薬味をポン酢であえたタコの刺し身をセットにした「山口一郎さんのいつもの晩酌セット」(1,600円、刺し身単品=800円)などのコラボメニューも提供する。
展示について山口さんは「自分の仕事の歴史や北浜アリーおよびD.N.A.とのこれまでの関わりを振り返るとともにこれまでお世話になったことに感謝し、展示名を『respect』にした」と振り返る。「デザインを勉強している若い人たちには『原画の力』を感じてほしい。原画ならではの鮮やかな色彩や作品の奥行きを感じてもらえれば」とも。
営業時間は、デザインラボラトリー蒼=11時~18時(金曜~日曜・祝日のみ営業)、キタハマブルーストーリーズ=11時~18時(火曜定休)、さろんぶるー=13時~21時(火曜・水曜定休)。10月6日まで。