「古楽祭ガラ・コンサート」が9月28日、高松市美術館(高松市紺屋町)エントランスホールで開かれた。
2017(平成29)年に始まり、今年で7回目となる「たかまつ国際古楽祭」の一環で開かれたコンサート。鍵盤楽器「チェンバロ」や琵琶に似た大型の弦楽器「テオルボ」、木製の金管楽器「セルパン」、フルートの前身といわれる横笛「フラウト・トラベルソ」などの古楽器が編成された楽団が17~18世紀ごろの音楽を奏でた。音楽とともに松本更紗さんによるバロック舞踏が披露された。会場には200人以上が訪れ、古楽器のアンサンブルの響きを楽しんだ。
同イベントの芸術監督である柴田俊幸さんは演奏に先立ち、「『高松市美術館をベルサイユ宮殿にする』をコンセプトに、フランスの宮廷音楽を中心に曲目を構成した。フランスの宮廷音楽は音楽の父・バッハも盛んに取り入れた音楽。その響きを楽しんでもらえれば」とあいさつした。
この日コンサートを鑑賞した高松市在住の女性は「一昨年から聞きに来ている。中学生までフルートを演奏しており音楽に触れてきたものの、古楽器を初めて見た時、『まだ見たことのない楽器がある』と驚いた。これまで聞いたことのない柔らかい音色にも魅了された。普段触れることのない古楽に触れる機会として今後も続いてほしい」と話していた。