高松出身の画家・井内宏美さんの作品展「上書きされていく歴史と黙示録 Palimpsest and Apocalypses」が10月12日~14日、高松・女木(めぎ)島のギャラリー「MEGI HOUSE(メギハウス)」で開催される。
織田信長をイメージした作品 後ろのびょうぶも今回の展示に合わせて制作した
曼荼羅(まんだら)や禅、山岳信仰など日本の信仰や文化に着想を得た作品を制作する井内さん。同展では織田信長や豊臣秀吉をモチーフにした作品や、迷路をモチーフにした「庭園迷路シリーズ」、海や空をモチーフにした作品など27点を展示。会期中は井内さんも在廊する。
井内さんは「歴史と移ろいゆく現代社会の様子を『現代の黙示録』に見立て、このタイトルにした。私は西洋的なかっちりとした写実的なものから抽象的なものまで行きつ戻りつしながら作品を制作していて、各時代のものをミックスして展示することで時間の流れを表現した」と話す。
「会場は瞑想(めいそう)できる空間を目指した。近年は抽象的な『見ていると何だかいやされる作品』をテーマに制作している。女木島は目の前に瀬戸内海が広がり、自然を感じられる場所。会場の空間だけでなく、会場に来るまでのプロセスも含めて楽しんでもらえれば」とも。
開館時間は11時~16時。入場無料。