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高松の老舗和菓子店「湊屋」が全面リニューアル 北欧風カフェ併設

菓子売り場の奥がカフェスペースになっている

菓子売り場の奥がカフェスペースになっている

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 創業60年を超える高松の老舗和菓子店「御菓子処 湊屋」(高松市寿町1)が2月19日、約1カ月の工事期間を経てリニューアルオープンした。従来のイメージをガラリと変え、北欧風のカフェを併設した和菓子店として再出発する。

スカイブルーの壁が特徴のカフェスペース

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 内外装は屋号の「湊屋」に通じる青色を基調とし、壁や持ち帰り用の菓子箱、カフェで使うカップなど随所に同系色を採用。カフェスペースには2人掛けのテーブル席7卓を設ける。

 リニューアルに伴い、社長の佐藤亮太郎さんは和菓子に合うコーヒーを模索。市内の店を巡る中で、最もおいしく感じたというスペシャルティコーヒー豆専門店「arovor(アロバー)」(国分寺町)に依頼し、オリジナル商品「みなとブレンド」(Mサイズ350円、Lサイズ400円)を用意した。

 提供スタイルは、エスプレッソに湯を注いで作る「アメリカーノ」。ドリップコーヒーよりも短時間で提供できるため、短縮した時間を利用して、注文後に一杯ずつ豆をひく。「すっきりとしながらもコクのある味わいは、和菓子によく合う」という。

 京都・宇治産の抹茶や煎茶、ほうじ茶などコーヒー以外のドリンクもそろえ、「それぞれのドリンクに合うように」と、新商品の和菓子も提供する。

 ようかんにナッツやチョコレート、ドライフルーツなど洋の食材を加え、色もとりどりに仕上げた「iroha(いろは)」(1個230円)は全6種類。手に取りやすい大きさには、「一つからでも店内で食べてほしい」との思いを込めた。リニューアル以前から人気だったという和栗入りのパイまんじゅう「まろん・ど・ぱい」(1個230円)は、焼きたての状態で提供。サクサクの食感を楽しめるようにした。

 ショーケースには、他にも粒あんとクリームが入った「あんぱいシュー」(1個230円)や「抹茶プリン」「和三盆プリン」「ほうじ茶ティラミスプリン」(以上300円)など、和洋折衷の新商品を並べる。

 佐藤さんは「コロナ禍で暗い気持ちになりがちな時だからこそ、楽しい店作りをすることでお客さんに楽しんでもらおうと考えた。湊(港)には人が集まる場所という意味がある。『和菓子店は敷居が高い』というイメージを無くして、幅広い世代の方が入りやすい店を作りたい」と話す。

 営業時間は9時~18時。水曜定休(祝日の場合は翌日休)。

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