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高松のうどん店、店舗存続のためCF 発起人は常連の香川大学院生

クラウドファンディングをアピールする店主の渡辺錦司さん(左)と発起人の中山雅登さん(右)

クラウドファンディングをアピールする店主の渡辺錦司さん(左)と発起人の中山雅登さん(右)

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 創業20年を迎えた高松・宮脇町の「吾里丸(ごりまる)うどん2」(高松市宮脇町1)が現在、店の存続を懸けクラウドファンディングで協力を呼びかけている。

「吾里丸うどん2」ののれん

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 前身となる「吾里丸」は2002(平成14)年にオープン。2017(平成29)年、2代目で現店主の渡辺錦司さんが継ぎ、「吾里丸うどん2」として再出発。近隣の香川大学(幸町)の学生や住民を中心に利用されてきた。だが、コロナ禍により事態が急変。客足が2~3割、多い時は4割減少し、昨年だけで赤字額は120万円を超えた。銀行の融資限度も近づき、存続の危機に直面した。

 発起人である中山雅登さんは現在、同大大学院1年生。同店には大学1年から週3~4日通う。店内でうどんを食べていた時、渡辺さんからこの現状を聞き自らクラウドファンディングを持ちかけた。その翌日には同店のSNSアカウントとプロジェクトページの作成を始め、現在、渡辺さんと共にクラウドファンディングを運営している。

 目標金額は150万円。リターンには同店で使える食事券や店主との記念撮影、原価高騰で提供を中止していた看板メニュー「とりネギうどん」の注文権などを用意。「学生時代に通っていただいた方や遠方の方に少しでも恩返しがしたい」という思いから、リターンの利用期限はなるべく設けないようにしているという。

 中山さんは「自分にとって、ここは世話になり、思い出が詰まった大切な店。店が大学のすぐ近くにあることから、大学の学生にとってもかけがえのない場所。香川大学の大学院生として、地域に貢献していくことに迷いはなかった。この味を残したいと思えるうどんがここにはある。店のことを知ってもらい、少しでも多くの人に協力してもらえれば」と呼びかける。

 クラウドファンディングは4月30日まで。

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