
高松に建築デザイン事務所「AO建築環境デザイン」が開業して3月4日で1カ月がたった。
賀野のどかさん、市原あゆみさんの香川出身の1級建築士2人による同事務所。代表の賀野さんの自宅を拠点として登録し、打ち合わせや図面作成・チェックなどの作業などは高松のコワーキングスペース「フリーラウンジハーモニー」(高松市朝日新町)で行う。
別々の建築事務所に所属していた2人。1級建築士の資格取得のために通っていた学校で出会い、意気投合したという。賀野さんは「自分の事務所を持ちたいと思っていたが女性1人で立ち上げるのに心細さを感じていた」と振り返る。
メインとするのは店舗兼住宅。市原さんは「2人とも住宅やさまざまな建築を手がける中で、店舗兼住宅をメインで手がける建築士が少なくまだ手が届いていないと感じた。空き家対策にもつながると考えている」と話す。
賀野さんは「高松はまちがある程度発展している一方で車で少し行けば自然もある。瀬戸内海や空などの青色が日常の風景としてあることから屋号に『AO』と付けた。自分たちの設計した建物が高松のまちの風景の一部になり、そこで暮らす人や活動する人によってすてきな景色をつくるものになってほしい」と話す。
「小学生の頃、先生方の動線で気になることがあったことから建築士を目指すようになったので、いずれは学校建築も手がけたい。2人とも大学でまちづくりについて学んできたので、商店街の設計など地域活性につながる仕事もして地域に恩返しができれば」とも。