学ぶ・知る

「桃太郎は鬼と仲良くしたかった?」 高松で桃太郎サミット、鬼の町と交流も

イベントをアピールする「桃太郎サミット高松大会実行委員会」委員長の北谷悌邦さん

イベントをアピールする「桃太郎サミット高松大会実行委員会」委員長の北谷悌邦さん

  • 69

  •  

 「桃太郎サミット2025」が4月5日・6日に高松で開かれる。主催は香川県観光交流課や文化財課、地元婦人会、高松西高校教員らによって結成された「桃太郎サミット高松大会実行委員会」。

桃太郎サミット高松大会実行委員会

[広告]

 今回で20回目を迎える同サミット。これまで香川をはじめ、桃太郎伝説が残る東京・山梨・愛知・奈良・岡山で開いてきた。

 5日はサンポートホール高松(高松市サンポート)小ホールで日本桃太郎連合会総会や、元高松短期大学准教授の藤井雄三さんや桃太郎研究家として活動する俳優・神木優さんの桃太郎に関する講演、鬼無町に伝わる桃太郎伝説の朗読劇などを行う。6日は熊野権現桃太郎神社(鬼無町)で「第42回鬼無桃太郎祭り」を開き、境内で「鬼ずもう大会」や桃太郎ばやし、JR鬼無駅前の広場から同神社まで桃太郎の登場人物のキャラクターに扮(ふん)して練り歩く「桃太郎コスプレウオーク」などを行う。

 20回目の節目を記念し、今回は「本当は鬼とも仲良くしたかったきなしの桃太郎」をテーマに、5日の日本桃太郎連合会総会には鬼とゆかりのある言い伝えが残る愛媛県鬼北町や岡山県茶屋町の人々も招く。関連企画として鬼無町に伝わる桃太郎伝説を基に絵本を製作。祖父母が香川県出身のアーティスト・タイチさんが絵を手がける。

 実行委員会委員長を務める高松市議会議員の北谷悌邦(よしくに)さんは「鬼にゆかりのある地域との交流はサミット初。鬼無町の桃太郎伝説にはよく知られている話に加えて、逆襲してきた鬼たちを桃太郎が征伐し全滅させるという後日談がある。戦いの後、桃太郎が鬼たちを供養した『鬼ヶ塚』も鬼無町には残っている。そこから発想を展開し『桃太郎も本当は鬼と仲良くしたかったのでは』というテーマを打ち出した。現在も世界では紛争や戦争が各地で起きている。本当はどちらも仲良くしたいはずなのに思想や民族の違いなどさまざまな要因で争ってしまう。そのことについて考える機会にしたい」と話す。

 「桃太郎伝説は岡山のイメージが強く、香川県に桃太郎伝説があることを知らない人も多い。地元の言い伝えを知ることでシビックプライドの造成にもつながる。より地元のことを知るきっかけになれば」とも。

 開催時間は、5日=13時~17時50分、6日=9時30分~。両日とも参加無料。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース