
高松のライブバー「ラ・フォンテーヌ」(高松市亀井町、TEL 087-837-0971)の40周年イベントが6月28日、イベントスペース「燦(さん)庫」(同)で開かれた。
5月17日に40周年を迎えた「ラ・フォンテーヌ」。3時間半にわたって開かれたイベントには、同店に出演したことのあるバンドやアーティスト、同店で定期開催するフリーライブやビギナーズライブに出演する音楽愛好家ら10組30人が出演。最後は店主の田所明さんもステージに上がり、沢田研二さんの「勝手にしやがれ」を歌った。会場には同店の常連ら70人ほどが来場した。
ショットバーとしてオープンした同店。後に店のシェフとなる料理人が書いたレシピ本の繊細さに田所さんがほれ込み軽食を食べつつ酒を楽しむ店として開いた。オープンから20年たった頃、毎年開いていたクリスマスパーティーに人が集まらなかったことが転機となった。田所さんは「クリスマスパーティーには毎年100人が集まっていたがその年は50人しか集まらなかった。このパーティーに100人集められるかを店の方針を決める物差しにしていて、何か別のことを始める時が来たと感じた」と振り返る。
音楽をしている知り合いに月1回歌ってもらうようになったことをきっかけに、2005(平成17)年、ミュージシャンや音楽愛好家らがステージに立つ音楽バーとして営業するようになった。最初は日に2、3人にしか客が来ない日もあったが、うわさを聞き付けて客が増え、現在は毎月のフリーライブに10組以上が参加するようになった。昨年からは長年夢見ていたという生BGMのバータイムも開いている。
田所さんは「多くの方に支えられてここまでやってこられた。今年の10月で古希を迎えるが、これからもみんなの後押しを力に変えて、50周年目指して日々頑張りたい」と意気込む。