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高松・瓦町駅近くにシェアアトリエ 若い芸術家の交流と創作の拠点に

オープニングイベント「アトリエビラキ」で雑草を使ったパフォーマンスを行った佐野和真さん

オープニングイベント「アトリエビラキ」で雑草を使ったパフォーマンスを行った佐野和真さん

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 シェアアトリエ「an atelier(アンアトリエ)」(高松市塩上町1)が8月1日、高松にオープンした。

公開制作を行うミズカさん

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 アーティストやクリエーターが自由に表現し、交流することを目的にした同アトリエ。単なる制作の場に留まらず、多様な人々がつながり、新たな価値を創造する「共創の場」となることを目指す。イベント会場としても使えるようにするという。

 アトリエを運営する「irregular(イレギュラー)」(東京都千代田区)の森岡友樹さんは丸亀市出身。今回のアトリエオープンについて「江戸時代、香川には金比羅参りで全国から多くの参拝者が訪れ、それによってお参り文化が根付き香川も発展してきた。この場所はことでん瓦町駅の近くなので、ことでん沿線でさまざまな活動をする人たちと連携することで人や芸術のネットワークをつくりたい」と話す。

 8月1日~3日はオープニングイベント「アトリエビラキ」を開催。香川を拠点に活動するミズカさん、土居大記さん、佐野和真さんの3人のアーティストが制作やパフォーマンスを公開で行ったほか、トークイベントや参加者が各自商品を持ち寄るフリーマーケットなどの企画も行った。自ら育てた雑草を鉢に植え替えるパフォーマンスを行った佐野さんは「造園業で働きながら表現活動を行っている。仕事で空き家を更地に戻す作業をしていた時に、育てられた草花も場所が変われば雑草として踏みつけても気に留められない存在になりうることが気になり、森岡さんとも話し合いながらパフォーマンスを形にしていった。今回を機に、今後も価値観に疑問を投げかけるようなパフォーマンスを作り上げられれば」と話す。

 イベントを終え森岡さんは「若い表現者たちが自分に向き合ったり、他のアーティストとも交流して新たな答えを見つけたりできる芸術家の『サードプレース』として必要性があると感じた。これからの社会や芸術にも必要なのは若い人たちの欲求。香川の若いアーティストが集い、新たなものを生み出せる場所にできれば」と意気込む。

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