
「第58回さぬき高松まつり」を締めくくる総踊りが8月14日、高松市立中央公園(高松市番町1)と中央通りで行われた。
総踊りは、祭りのテーマ曲に合わせ中央通りを踊りながら練り歩く「一元放送連」と、中央公園のメインステージでオリジナル曲に合わせて踊る「自由連」の2部門に分かれ、合わせて36団体が参加した。総踊りに先立ち、丸亀町壱番街前ドーム広場でも5団体が踊りを披露した。
一元放送連部門の「わだもん連」に夫婦で参加した香西めぐみさんは「3年前から参加している。夫が11年前に倒れて以来、車いす生活を送っている。祭りの見物で人混みの中では十分に祭りの様子が見られず、音や雰囲気だけを味わって帰ったこともあった。そんな中、わだもん連の踊り子募集のチラシを目にし、『夫の車椅子を押して、2人で浴衣を着て参加したい』と連絡すると快く受け入れてくれた。それ以来、総踊りに参加している。今年も『みんな一緒に』という雰囲気の中、温かく迎えてくれる仲間たちと夫婦で祭りを楽しむことができた」と話す。
各会場での踊り終了後には、部門ごとに審査員や来場者による投票が行われた。一元放送連部門グランプリには大手前高松高ダンス部の「絆笑舞心(ひしょうまいしん)」、自由連部門グランプリには「スタジオトゥルー連」が選ばれた。昨年に続き一元放送連部門グランプリに輝いた「絆笑舞心」代表メンバーは表彰式で「まさか受賞すると思っておらずチーム名を呼ばれた瞬間、頭が真っ白になった。日々メンバー同士鼓舞しながら練習に励んできたのでその成果が出せてうれしい」と笑顔を見せる。