
香川在住の芸術家・渋田薫さんの作品展「Foyer(フォワイエ)1965」が現在、洋服店「Tsuneya(つねや)本店」(高松市丸亀町、TEL 087-821-8529)2階と「OUI FOYER(ウィフォワイエ)」(瓦町1、TEL 087-837-3181)の2会場で開かれている。
「Tsuneya本店」会場に展示の「Goldberg Variations」イタリア・ベネチアにも出展した
両店を運営する「Foyer Group」が今年創業60周年を迎えることから企画した。2会場合わせて約150点を展示・販売する。
渋田さんは「1965(昭和40)年ごろに流行した花柄ミニワンピやエナメル素材のコート、スカーフ、モノグラムを題材に小作品から制作を始めた」と説明。ファッションブランド「ディオール」のデザインや当時公開された映画などを研究し、Foyer Group創業者の高田節子さんへのインタビューも参考にイメージを膨らませた。音楽をモチーフにした作品が多い渋田さんは、今回も当時のクラシック音楽や1970~80年代のシティーポップを題材にした作品を並べている。
初日の8月16日には、渋田さんと研修やコーチングを行う「ONDO」(鍛冶屋町)の谷益美社長によるトークショーを開催。作品制作の裏話や自衛隊学校勤務、メークアーティストを経て画家活動に至った経緯などを語った。
渋田さんは「Foyer Groupは『上質なファッションと文化を届ける憩いの場』をモットーにしている。普段は洋服を販売している空間だが、今回は作品で新たな憩いの場を再構築することを意識した。会場の雰囲気や壁面に合わせて制作したので、作品を眺めながら憩いの場として楽しんでほしい」と話す。
開催時間は11時~17時。観覧無料。8月25日休館。今月31日まで。