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欧州に四国の魅力発信 英国旅行会社が高松・栗林公園で体験視察

和船に乗る英国旅行社の視察団

和船に乗る英国旅行社の視察団

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 英国の旅行会社3社が9月11日、高松市の特別名勝・栗林公園(同市栗林町1)を視察した。

和船から庭園の眺めを楽しんだ

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 日本航空(JAL)と一般社団法人四国ツーリズム創造機構が2004(平成16)年から展開する「JAL麗(うら)らか四国キャンペーン」の一環。これまで首都圏と四国4県を結ぶJAL国内線を活用し、四国への誘客やプロモーションを行ってきた。同キャンペーンは昨年20周年を迎え、訪日客の増加を受けてインバウンド誘致に向けた取り組みを本格化させている。

 視察団の3人は園内で浴衣に着替え、和船で南湖を巡りながら景観を楽しんだほか、茶屋「吹上亭」で香川特産の菓子「おいり」を使ったソフトクリームを味わうなど、園内散策を体験。JALの客室乗務員で地域の魅力を伝える「JALふるさとアンバサダー」も同行し、観光地の案内や文化背景を紹介した。

 参加者の一人、アジアエリアの旅行商品管理を担当するクリスティーナ・チャンさんは「来る前から日本には美しいものが多いと思っていたが、実際に訪れると想像以上に素晴らしかった。和船からの眺めが印象的で、クロマツの手入れの細やかさにも感動した」と振り返る。旅行エージェントのメガン・キサダさんは「四国は自然が豊かで、地元の人との触れ合いも温かかった。英国人にとって日本は憧れの旅行先で、人混みを避けたい人にとって四国はゆっくり過ごせる場所になる。言語環境や子ども向けコンテンツに課題はあるが、克服できれば魅力的な旅行先になる」と話した。

  JAL高松支店の中橋健史支店長は「今回の視察は欧州からの誘客拡大と認知度向上が目的。欧州ではオーダーメード型旅行が主流で、日本の旅行先を検討する際に四国も候補に入れてほしい。四国は羽田から直行便でアクセスできるが、まだ知名度が低い。岡山から直島に渡る観光客も多いが、四国まで足を延ばす人は少ない。羽田をハブに香川や四国を周遊する観光客を増やし、自然や人の温かみといった魅力を発信していきたい」と述べた。

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