
全国の刑務所で製作された作業製品を展示・販売する「第27回四国矯正展」が10月18日・19日、高松刑務所(高松市松福町2)で開催された。
初日のテープカットの様子 寺島さんのほか、地元の小学生、大西秀人高松市長らも参加した
刑務所の取り組みや矯正行政への理解を深めてもらうことを目的に、四国管区内で毎年開かれているもので、高松刑務所での開催は6年ぶり。
会場には、全国の刑務所で受刑者が製作した家具や革製品のほか、香川県の地場産業である庵治石を使った製品、伝統工芸品の香川漆器などが並んだ。展示販売のほか、刑務所内の収容区域の見学、パトカーや白バイの展示、刑務官の制服着用体験なども行い、会場は朝から多くの来場者でにぎわった。
初日には俳優の寺島進さんが一日所長として登場。開会セレモニーでのテープカットやトークショー、スタンプラリーへの参加を通して来場者と交流した。
「桐のたんすなど、受刑者の方々が作った作品はクオリティーが高く、立ち止まって見たくなるものばかり」と感心した様子を見せた寺島さん。トークショー後には畳のへりを再利用したカード入れやレザーの小銭入れなどを購入していた。「社会にも刑務所内にもルールがある。受刑者の方々には恩義を忘れず、施設内のルールを守りながら一日も早い更生を目指してほしい。この矯正展がその一助になれば」と期待を寄せる。